こんにちは、ヒデ(@hideto1939)です。
先日、以前から興味のあった、裁判の傍聴に行ってきました。
そこで今回は、そのときの経験をシェアします。
具体的には、裁判傍聴の手段や体験談などを、自身の経験をもとにまとめます。
少しでも、初めて裁判を傍聴する方の参考になれば嬉しいです。
では、始めます!
そもそも、なぜ、裁判の傍聴ができるのか?【裁判の基礎】
そもそも、なぜ、我々一般人に裁判の傍聴が許されているのでしょうか。
答えは日本国憲法にあります。以下をご覧ください。
第37条
すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
第82条
1項 裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行ふ。
2項 裁判所が、裁判官の全員一致で、公の秩序又は善良の風俗を害する虞があると決した場合には、対審は、公開しないでこれを行ふことができる。但し、政治犯罪、出版に関する犯罪又はこの憲法第三章で保障する国民の権利が問題となつてゐる事件の対審は、常にこれを公開しなければならない。
ま、ものすごーーく、ざっくりと簡単に言うと、
ということです。
したがって、私のような単なる大学生でも、問題なく裁判の傍聴ができます。
もちろん中学生でも小学生でも赤ちゃんでもできます。
しかし、あまりにも大きな物音を立てるような場合は注意されることもあるようです。

一応、全ての人に門徒は開かれています!
裁判の傍聴・基本情報まとめ【東京地裁】
簡単に、裁判傍聴の基本についてまとめます。

ちなみに僕が傍聴に行ったのは「東京地裁」なので、その点はご了承ください。m(_ _)m
とりあえず、以下の3点について、ざっくりと解説します。
- 裁判はいつ行われている?
- 服装や持ち物は?
- その日行われる裁判の内容はどこでチェックする?
裁判はいつ行われている?
東京地裁の場合は、平日なら毎日行われています。
しかし、年末年始や、土日祝日は休みです。
時間は、午前10~12時、午後は13~16時くらいまでです。
社会人だと、平日は仕事だと思うので、できれば、学生の間に行っておいた方がいいとは思います。

上記の事実があったので、僕も学生の間に行くことにしました!
服装や持ち物は?
特に指定されている持ち物や服装はありません。
しかし、個人的には、メモ帳とペンくらいは持っていった方がいいと思います。(裁判の時間や法廷番号等をメモするため)
服装も、あまり華美なものは控えた方がいいでしょう。
あまりに派手だと、裁判官から注意を受ける可能性があります。

ま、そんなに神経質になる必要はありませんが。。
その日行われる裁判の内容はどこでチェックする?
その日行われる裁判の詳細は、裁判所に行かないと分かりません。しかし、裁判員裁判や、傍聴券が必要な裁判は、事前に告知されています。
これらの情報については、以下のサイトを参考にして下さい。
傍聴券が出る裁判は、注目度が高いものが多いです。殺人とか、芸能人の事件とかですね。

芸能人だと、傍聴券の倍率が数十倍以上になることもあります。
以上が基本的な裁判の情報です。
以下では、実際に裁判に行った僕の例をもとに、裁判傍聴の流れや注意点を、より詳しく解説していきます!
【体験談】裁判傍聴の流れを解説【手順・マナー・注意点】
今回、僕が実際に経験した傍聴の流れをもとに、裁判傍聴の流れや注意点等をまとめます。

参考にして下さい。m(_ _)m
ざっくりとした流れはこんな感じ。
- 裁判所に行く(今回は東京地裁)
- 傍聴する裁判を選ぶ
- 裁判を傍聴する
- 帰る

以上の4つの流れをもとに、裁判傍聴の方法を解説します!
裁判所に行く
まずは裁判所に向かいましょう。
東京地裁は霞ヶ関駅の近くにあります。
東京都千代田区霞が関1-1-4(地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分,地下鉄東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分)
参考:東京地方裁判所
10時から裁判は始まるので、9時半くらいには裁判所に着くようにするといいでしょう。

まあ、裁判は途中からでも入室オッケーなので、遅れても問題ありませんが。。
ちなみに持ち物は特に必要ありません。ただ、裁判の内容や裁判の時間、部屋の番号等をメモしたい方は、ペンとメモ帳くらいは持っていきましょう。
裁判所に到着すると、入り口で荷物検査があります。
イメージとしては空港みたいな感じです。カバンを預け、自身は金属チェックのゲートをくぐります。
このとき、金属を身に付けないよう、注意しましょう。時計とか、ベルトとかも外しておきます。
当たり前ですが、刃物とか持っていたら中に入れないので注意して下さい。
また、裁判所の中に入ったら、写真撮影はできません。この点も注意しておきましょう。
以下、ホームページからの引用です。
裁判所敷地内(法廷内だけでなく,庁舎内廊下・庁舎外の前庭などを含む)では,写真撮影,録音等はできません(メモは自由です。)。
参考:裁判所:個人での裁判傍聴
傍聴する裁判を選ぶ
セキュリティチェックの後は、入って正面に複数台あるモニターで、今日の裁判情報をチェックします。
ここではメモをしつつ、傍聴する裁判を選びましょう。
何をメモするかは個人の判断ですが、僕は日程、部屋番号、裁判の内容を軽くメモしました。
また、民事、刑事など、ジャンルごとに分かれて表示されるので、自分が見たい内容の裁判を絞り込んで検索しましょう。その方が効率がいいです。

ちなみに僕は刑事を選びました。理由は、なんとなく初心者でも分かりやすそうと思ったからです。。
このモニター、時間によっては混雑する場合もあります。
空いていない場合は、エレベーターを挟んで反対側にも同じモニターがあるので、チェックしてみて下さい。
裁判を傍聴する
傍聴する裁判が決まったら、部屋に向かいます。
部屋に到着したら、開廷していることを確認して、部屋に入りましょう。
このとき、傍聴用の入り口と、弁護士等の関係者のための入り口が分かれているので、間違えないように注意して下さい。
ちなみに、裁判途中でも入退席は自由です。
しかし、傍聴席が満席の場合は、立ち見はできないので、中には入らないようにしましょう。

中に入ったら注意されます。
満席かどうかは、傍聴者用の入り口に備え付けられている小窓から確認できます。
小窓で中の様子を確認してから入室するようにしましょう。
部屋に入ったら、空いている席に座ります。指定席ではないので、どこに座ってもOKです。
時間になると、裁判官が入ってきて裁判スタートです。
※イメージ:まさにこんな感じでした。。
最初に、全員で起立をして礼を行う場面があります。このときは、傍聴席の人々も立たないといけません。裁判長の指示に従って礼をしましょう。

この最初の例が終わったら、後は静かに座っているだけでOKです!
裁判は、いつでも退室することができます。
しかし、裁判の妨げになるような行為はご法度です。大きな物音を立てたり、何度も部屋を出入りするような行為は控えましょう。

さて、午前中の裁判が終了し、そろそろお腹が空いてくる時間。裁判所に食堂とかってあるのかな?
あります!!
地下に向かいましょう。
大きな食堂があります。カレー、麺類など、豊富な種類の食事が販売されているので、自分の好きなものを選びましょう。
食堂の外で食券を買って、食堂の人に渡します。

ちなみに僕は、大盛りカツカレーを注文しました。普通に美味しかったです。。
帰る
昼の食事を終えたら、再び裁判を傍聴してもいいですし、帰ってもいいです。
再び傍聴する場合は、午前中と同じ流れ。自分が傍聴したい裁判の部屋に向かいましょう。
帰る場合は、普通に帰ってOKです。手続きとかは一切ありません。
以上が基本的な裁判傍聴の流れです。お疲れ様でした!!
裁判の傍聴簡単まとめ・ポイントまとめ
以上のポイントをまとめるとこんな感じ。
- 持ち物は特に必要なし(メモ帳とペンくらいはあってもいいかも)
- 持ち物検査がある
- モニターでその日の裁判をチェック(法廷番号、裁判内容)
- 傍聴したい裁判の部屋に行く。そして傍聴する(途中入室・退室OK)
- 地下に食堂がある
ま、一度行ったら確実に慣れると思います。それくらい簡単なシステムです。まずは気軽に裁判所に行ってみましょう。
大学生初めての裁判、感じたこと【衝撃。。】
先ほどは裁判の内容については触れませんでしたが、実は今回、私は「殺人」の裁判を傍聴しました。
当たり前ですが、人生で殺人犯を見たのは初めて。なかなかの衝撃、そして「非日常感」がありました。
そこに立っていたのは、私と同じくらいの年齢の青年です。
しかし、纏っている空気感は、普通の人のそれとは、明らかに違いました。
淡々とした受け答えには、どこか人間味が感じられないのです。
全く表情を変えることなく、淡々と、一定のトーンで質問に答える。そこに人間特有の「温度」は感じませんでした。
なぜ、人を殺したのか。。どんな気分だったのか。。そして、この人はこれからどんな人生を歩むのか。。
そんなことを、傍聴している間、悶々と考えました。
しかし、答えは出ず。。混沌とした思いの中、裁判所を後にしました。。
初めての裁判傍聴、そこにはまさに「非日常」がありました。
普段は絶対に出会えない世界、価値観に触れられる、そんな場だったと思います。
人生の機微、人の多様性を感じずには入られませんでした。
自分の価値観を拡張できる場所。あなたも一度裁判所に足を運んでみてはいかがでしょうか。

良い経験にはなると思います。。
おわりに:裁判の傍聴に行ってみよう!!
裁判の傍聴はそんなに敷居が高いものではありません。平日に自由な時間があるなら、誰でも気軽に行くことができます。
ぜひ、一つの経験として裁判所に足を運んでみてはいかがでしょうか?

特に学生は、平日に時間を取りやすいと思うので、行ってみて下さい。
今回は以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました!
少しでもあなたが裁判の傍聴に行く際の参考になっていれば嬉しいです。
では!m(_ _)m
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